昭和28年(1953年)11月23日、熊本市振武館道場に於いて約300名の観衆を前に合氣道の説明演武を行なったのが縁となり、その年の内に5回程の初心者講習会を行なった。
同好の士が集まって昭和29年(1954年)1月10日、九品寺アンキロ道場の開設となり、翌11日から稽古が始められたのである。昭和30年(1955年)10月2日現道場の熊本万生館が落成、九州普及への基礎が出来たのである。
道場には「武産合氣」の扁額が掛けられてある。
その書は、合氣開祖植芝盛平翁が、昭和36年(1961年)5月の御来熊の際に、東京で態々書かれ万生館に送られたものである。
「武産合氣 万生館砂泊道場贈 武産合氣之母常盛・神世の春」
と書かれてある。